参加者 L H下 SL T内 3年 A木 2年 S木 F永 O家監督
新年一発目の山スキーは大当たり!
正月から遭難が絶えず、雪崩も心配されていましたが、幸いにも雪にも天気にも恵まれて白馬のパウダーを満喫できました。
ご同行下さったO家監督、お忙しい中ありがとうございました。
山スキーの魅力を存分に味わえて本当に楽しいワンダリングでした。これからの活動に弾みがつけばと思います。
【行程】[5日 裏ヒヨルート] 8:30栂池ゴンドラトップ―10:05鵯峰西コル―11:59親沢源頭部―13:45若栗の頭―15:15白馬乗鞍スキー場
正月から大荒れの天気で遭難が多発したが、その中で本日は久しぶりの移動高となってピーカン。実に運がいい。 せっかくなのでパウダーを狙って裏ヒヨルートを選択する。ただJANのHPでは雪崩の危険性を強く警戒していて、期待と不安が入り混じっての出発となった。
ゴンドラトップにはほとんど一番乗り。スキー場を上がって林道にでると、綺麗にトレースがあった。やはり人気の白馬エリア。この日もどこにいってもトレースが付いていて、スイスイと鵯峰西コルまで登ってしまった。
コルでは緊張の弱層テスト。30日にできたレインクラスト、その後のドカ雪の結合がどうなっているのか気になっていたが、実際に掘ってみるとあら不思議。
10cm程の新雪層の後は下に行くほど締まっていて、テスト結果も良好。155cm程にレインクラストがあるのが気になるが、結合も強かった。
これはもう行くしかない!
ゆっくりと斜面を切っていく安全運転のF永を先頭に、次々に斜面へドロップ!
パウダースノーが舞い散り、皆のテンションが一気に跳ね上がる。正月から来てよかった。
監督は一眼レフを持参していて、パシャパシャと滑降している現役や遠くの山々を写真に収めていた。そういえば、ワンゲルの写真で滑降している姿を捉えたものはほとんどない気がする。しかもパウダーが飛び散ってる写真なんて激レアだ。これは新歓に使えるぞ…。
ところどころ雪が少なく沢が十分埋まっておらず苦労したが、皆ハイテンションにパウダースノーを楽しみながら、親沢源頭まで下る。
さて、ここから地形図も複雑になっており不安であったが、しっかりとトレースが付いている。まさかこんなところにまでトレースがあるとは驚きだ。
トレースを辿って若栗の頭までてくてく歩いていくが、なかなかペースが上がらない。F永はまだトップに慣れていないようだ。個人的には積雪期のトップの方がルート取りを工夫できるし、ラッセルなんて、いかにも道を切り開く感じだし役に立ってる感もあって好きなのだが。是非慣れていって欲しい。
若栗の頭に無事到着するとどこを滑ろうか悩む。予定していた東面は傾斜も強いし樹林も濃い。かといって南東の尾根は今日の晴天で雪の状態が良くなさそうであった。偵察を行い、3年と監督で相談した結果、北東に伸びる尾根からスタートして、そのまま予定通り沢に入って黒川沢まで下ることのした。
結果的にこの斜面も大当たり。樹林にがっちり守られて、雪は軽く最高のパウダー状態。いや~本当に来て良かった。
これには一同大はしゃぎ、雄たけびを上げながらファーストトラックを頂く。中でも諸事情でO形のセミファットを使うことのなったT内は、滑りがいつもの細い板とは比べ物にならないと満足そう。
そんなに違うものなのか。ファットっていいな…。細い板を使っているのは自分だけなのかと軽くショックを受けながら、ちょっと苦戦して下る、というかこけながら下る。
でもパウダーならこけても楽しい。どっかんがっしゃんと大ゴケしながら、パウダーを全身で味わった。
楽しい時間は一瞬。あっというまに黒川沢まで下りてしまった。黒川沢には立派な堰があって、その下を通るのはなんとも不思議な気分だった。
最後はしれっと白馬乗鞍スキー場にでて、ハイテンションのまま今日一日が終わった。
その後は、雪合戦をしたり、煮込みハンバーグを食べに行ったりして、長い長い夜を過ごした。ワンデーのワンダリング2本だと夜は長い。なにかイベント的なことでも考えておけばよかったなと今となっては後悔。明日の白馬乗鞍に思いをはせながら、長い眠りに着いた。
[6日 ハクノリルート] 8:30栂池ゴンドラトップ―9:35成城大小屋付近―10:41天狗原―13:00白馬乗鞍岳―14:20栂池スキー場
6時半に監督の車の中で起床。テントの中より素晴らしく快適に寝られた。
外に出てみると、今日も快晴。遠くに白馬三山が朝日に照らされて神々しかった。今日もいい一日になりそうだ。
今日は昨日と比べるとスキーヤーは大分少ない気がするが、今日もばっちり残っているトレースをつかって、山頂を目指す。
途中でトップが変な方向に行こうとしたり、お元気なおじいちゃん山スキーヤーにあったりしながら、順調に行程は進む。いつもなら爆風が吹いてもおかしくない天狗原も大人しく、今日も続く幸運に感謝しながら登り続けた。
とはいえ雪崩が怖かったので、乗鞍山頂へは北側の尾根から上がることにする。62代の時のプレ春もこちらのルートから登った。やはり一回行ったことのあるルートだと行動判断がし易い。初めてリーダーをやる時はそういった山域のほうがいいんだなと実感した。
山頂付近はやはり強風。クトーを装着してパッとケルンまで行って写真を撮って、パッと返ってきた。
さあここからお楽しみの大斜面滑降だ。ちょうど薄くかかっていた雲も晴れて何とも幻想的な光景が広がっていた。なんともラッキー。
雪質はクラスト気味の雪の上にうっすら新雪が乗っている状態で、細い板でもばっちり滑れる上々な状態。雄たけびを上げながらどんどん滑る。
2年生もホントに滑るのがうまくなった。滑降よりも登るほうが好きですと言っていたFも満足そうだ。
天狗原も雲の上に出ていて何とも幻想的だ。興奮収まらぬまま天狗原から疎林の斜面を求めて滑り続ける。ここでも監督の一眼でばっちり写真を撮ってもらう。動画だとあれでも、写真で撮るとあら不思議。一瞬の綺麗なフォームが切り取れて、プロっぽい滑りに見える。雑誌に載っているウマすぎる滑りはそういうことなのか~、写真マジック。
楽しい時間はやっぱり一瞬。4時間も掛けた登りを、1時間足らずで下ってしまった。なんとも不平等な時間感覚だが、これも山スキーのやめられないところ。
ながながとたるいスキー場を滑って、リフト乗り場まで戻ってきた。いや~なんとも大満足なワンダリングでした。
明日もスキー場に残ってスキー練習をしていく2年生と別れて、渋滞に巻き込まれる前にそそくさと帰宅。T内とも途中で別れて、打ち上げは3人と寂しい人数となってしまったが、ワンダリングの興奮覚めやまぬまま楽しく飲めました。
お正月にも関わらず参加してくれたメンバーのみなさん、ありがとうございました。監督は、兵庫に行ったり、新潟に行ったりと大忙しのお正月にも関わらず、お車を出して頂き、本当にありがとうございました。合宿とは違った山スキーの楽しさを味わえて、なかなか良いワンダリングだったと思います。これを弾みに今積雪期も山スキーを頑張っていきたいと思います。
14代のOBです。
皆さんスキーが上手で驚きました。
時々覗かせていただいております。