3/2~4 73代春合宿火打澄川隊

山スキー

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メンバー: 3年 大佐古(CL)江森(SL)
      2年 野本
      1年 浦林 藤田
目的       : 澄川!!

【1日目】
 野本の車と電車に分かれて杉の沢上に集合。いつも通りスキー場をハイクアップした。スキー客とは1人もすれ違わず、パトロールと圧雪車ばかりだった。山小屋では冬合宿のあまりの食料を消費した。
【2日目】
 昨晩同様ジャン負けが食事の準備をし5時半過ぎに出発。負けたのはもちろん藤田。
 林道はラッセルだと思っていたが、カリカリで高速道路状態。1時間でおばけ平へ。おばけ平以降もよく締まっていたため、8時半にはC1予定地点に到着。浦林に靴擦れを我慢してもらって先に進むことに。外輪手前までは天気も良く、頸城の山々がよく見えた。
 森林限界付近で風が強まり視界も悪化。ゴーグルやバラクラバ、一応クトーもつけさせる。風に砕かれた雪が堆積し登りづらかった。クトーはいらなかったかも。風雪も強く、外輪上の行動で下級生は皆消耗していた。
 滑降した沢は個人的に好みだった。黒沢池に入った途端視界がぐわ~っと開けるのがいい。斜度はないが疾走感があった。茶臼山の基部で高谷池ヒュッテまで行くか話し合う。1年生はかなり疲れていたが、100mも上がらないことや吹きさらしであることもあってそのまま進むことに。少しルーファイをミスったものの、すぐに小屋に到着した。
【3日目】
 外に出ると神秘的な景色。火打山をはじめ頸城、北アルプスの山々が白くボーッと光っている。「宇宙を感じる」と野本が言っていた。
 天狗の庭からはトラバース気味に夏道が通る尾根に乗り上げる。「みんなの足跡」では早い段階から肩へトラバースしていたが別の道を選択した。途中でクトーを装着。少し緊張する場面もあったが、慎重に進めば問題ない。
 前日は常に飛雪が見られ、風向きもコロコロ変わっていたので、肩から北に伸びる尾根で一応ピットを掘ってみた。超絶安定。
 電波も通じたのでタクシーを予約。他の予約が入っていたらしく、14時が最終だという。事前調査で澄川の所要時間を地元ガイドに問い合わせたところ、「初心者同行の場合発電所まで5時間は見た方が良い」とのことだったので、リミットを8時に定めて空身で山頂に向かった。
 山頂は360℃の眺望(爆風)。焼山への縦走路も良く見えた。今シーズン中に行けたら行きたい。
 8時半前に滑降開始。滑り出しがガリガリで、浦林以外みんな転けていた。以降はパックされたパウダーで、思わず叫んでしまうほど良かった。来てよかったと本当に思えた。
 黒菱川出合からは安全策をとって右岸尾根へ。登山道沿いに進んだが、雪庇が張り出していて渡りづらい沢にぶつかったので、その場から尾根にダイレクトに乗り上げた。しかし、乗り上げた場所のすぐ先に4mほどのギャップがあり、斜面のトラバース&ツボ足詰め上がりを余儀なくされた。あとは滑るだけムードが漂っていただけにしんどかった。
 発電所への滑りは思ったより悪くなかった。雪はかなり重かったが、シャウダーっぽいところもあった。
 そして発電所から地獄が始まる。タクシーが到着するのが4.2キロ先の別の発電所付近だということが共有できておらず、ボーナスステージ感がすごい。さらにタイムリミットは1時間後。靴擦れと疲労に苦しむ1年生をを急かしながら、全速力でシール歩行。本当に申し訳ないことをした。
 しかしさらに地獄は続く。やっとの思いで到着したにもかかわらず、なぜかタクシーの姿がない。電話で確認するとさらに2.6キロ先の岡田土建まで車は入れないという。ボーナスステージ(2回目)開始。申し訳なさすぎた(2回目)。
 タクシーのおじさんは結構イライラしていた。野本によれば運転が荒かったらしい。それでも苗名の湯は最高。値段も設備もなんかちょうどいい。お湯に浸かった瞬間C1とは思えない満足感を感じた。
 要するに天国と地獄を両方味わった、最高に充実した山行だった。

【1年生の感想】

広大なオープンバーンで山スキーの魅力を存分に味わうことができました。とても満足感のある合宿でした。

Waseda Wander Vogel

Waseda Wander Vogel

早稲田大学ワンダーフォーゲル部の公式HPです。

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