75代年間方針『成長』

 

2022/3/11-14 73代春合宿 関田踏破隊

山スキー

※詳細な記録はヤマレコ(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4081862.html)を参照。

【メンバー】

(3年)小林L 上釜SL (2年)倉澤 (1年)高橋 福地 計5人

【日程】

2022年3月11日(金)~14日(月) C0ありのC2行程

【天候】

11日(金) 晴れ

12日(土) 曇りのち晴れ

13日(日) 曇り

14日(月) 雨のち曇り

【行程】

3月11日(金)

大宮駅=森宮野原駅-中条温泉トマトの国C0

 大宮駅に集合し、新幹線で越後湯沢駅まで向かう。73代になってから、新幹線の誘惑に勝てずにいる。その後、越後湯沢=十日町=森宮野原駅と移動。森宮野原駅付近にステビ適地はないので、中条温泉トマトの国まで30分くらい歩いた。途中、ヤマザキYショップで夕食を食べた。トマトの国では裏手の駐車場?でシュラポンした。

3月12日(土)

C0-天水山-三方岳-深坂峠-野々海池-須川峠C1

 4:30に起床しすぐに急登に取り掛かる。連日の融解と凍結で雪面がガリガリになっており、下級生が大苦戦していた。スキーアイゼンを付けて何とか登高。この急登だけで1時間かかり、下級生の顔に絶望の文字が浮かんでいた。

 その後は順調に歩を進め、天水山に到着。天水山の直前の登りは少し急だった。それよりも、その後の三方岳までの稜線が難しかった。ただ、事前調査で苦戦した分、通るべきルートはわかったいたので、早々にトラバースするなり、直登するなりして通過した。この区間は雪面が固くて助かった。新雪が乗っていたら、雪崩が怖いだろう。

 気付けばC1地点は越えており、当たり前かの如く歩みを進める。野々海池も黙々と通過し、C2地点も超えてしまった。これはかなり進める、そう感じていると、下級生の顔が死んでいることに気付いた。それを見て、さすがにこれ以上は進めないと考え、須川峠で幕営した。幕営地の近くでは雪庇が崩落しており、関田山脈の名物として記念撮影しておいた。

3月13日(日)

C1-伏野峠-幻の池-宇津ノ俣峠-林道-牧峠-梨平峠C2

 前日にかなり進めたので、この日の行程にも気合が入る。もしかすると2日目で下山できるのでは?そんな声も上がった(実際は到底不可能だったが)。

 伏野峠の登山道の下りは急すぎたので、東南東へ下り、完全に埋まって斜面になっている車道をトラバースして復帰した。問題はその後だった。地形図では何でもないポコの登りだが、実際はナイフリッジのようになっており、かなり肝を冷やした。何よりも、斜面下方の景色が丸見えなのが怖い。落ちたら…と想像してしまう。それでも何とか通過はできた。

 その後はぐんぐん進み、案の定C3地点を通過した。宇津ノ俣峠~牧峠は怖かったので回避。理由は雪面が固かったのと、実際の状況が読めなかったから。本気でこの区間を通過する気なら、事前に調査しておくべきだった。

 林道への下りはできるだけ西側へトラバースした。林道について見ると、何よりも気温の高さに驚いた。暑い、暑すぎる。ヤッケなんて着ていられず、下のヤッケも捲った。ここで下級生はというと、一方は黙々とついてきており、もう一方は完全に士気が削がれていた。あまりのわかりやすさに笑ってしまう。流石にかわいそうになり、リーダー自ら先陣を切って牧峠まで進んだ。この迂回で精神的にも体力的にもかなり削がれた。

 牧峠以降はいつも通りトラバースしたり、直登したりして稜線を進む。ただ、明らかに疲労がたまってきており、身体が重くなった。なんとか梨平峠に到着し、20分ほど死んだように休憩した後に、幕営した。

3月14日(月)

C2-関田峠-黒倉山-鍋倉山-温井

 これまでの2日間でかなり進んだため、残りの行程はあと少し。気持ちが軽いかと思いきや、雨の音で目が覚める。この雨は明け方には止むとのことだったので、少し遅らせて出発。関田峠まではガスの中を進んだ。

 ところが、黒倉山の稜線に差し掛かったあたりで雨風が強くなる。隊員はみな、心の中に悲壮感を抱いていたが、そんなことを言ってもどうしようもないので、黙々と稜線を上った。その結果、かなりのペースで黒倉山に登頂。何も見えず、ただのポコにしか思えないので、すぐに鍋倉山に向かう。鍋倉山までも一瞬だった。鍋倉山に着いたころには天候もやや回復しており、隊員にも笑顔が戻った。

 山頂で式典を行い、切り替えた後に滑降を開始する。本合宿最初で最後の滑降、なんだか不思議な気持ちだった。雪質は重いシャバ雪で面白くない。なんだか下級生も下手になっているように感じる。春合宿で歩きすぎたからだろうか…?こんなこと言ったら下級生からヘイトが飛んできそうだ。

 最後の滑りはすぐに終わり、温井集落に到着。タクシーを呼んで飯山まで行った。帰りは新幹線一択。みどりの窓口がなく、券売機の音声案内で学割乗車券を購入した。無人駅の増加といい、どんどん人件費の削減が進んでいっているのを感じる。その内、ワンゲルの活動にも支障をきたしそうだ。

【感想】

長くハードな行程でしたが無事に終えられて良かったです。関田山脈は良い場所でした。信越トレイルとして、トレランでまた来たいです。 by 高橋

 

【写真】

たおやかな尾根を上る

広大な野々海池

崩壊した雪庇の上で記念撮影

細い急登で肝を冷やす

関田の稜線を望む

5人で記念撮影

最終日は雨風に曝された

温井集落で笑顔がこぼれる

文責 小林葵

Waseda Wander Vogel

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早稲田大学ワンダーフォーゲル部の公式HPです。

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