大菩薩嶺 2002/11/13-14

登山・縦走

大菩薩ワンダリング報告書

日時:2002年11月13-14日
メンバー:L森田 哲生(48代) 辻 雄貴(2年) 武井宣樹(新人)

地形図:大菩薩峠 柳沢峠 1/25000
2002年11月13日(水)

大菩薩登山口815-Co1290 907/917-丸川峠1020/1038-大菩薩嶺1153/1213-大菩薩峠1300/1310-上日川峠1408/1423-中日川峠1514 (行動7h)

  関東甲信越は天気がよくない予報であったが塩山は晴れている。バスで大菩薩登山口へ。運賃100円は極めて有難い。バス停からしばらく車道を上がる。みそぎ沢沿いに入り、さらに落葉して見通しのよい尾根をどんどん高度を上げる。塩山市内も見える。ひと登りで丸川峠。小さい草原状で気持ちのよいところ。小屋前の木のテーブルにもたれると根元からもっきり折れたので辻が小屋の主人に謝りに行ってくれる。どうやら腐っていたようだが一瞬この先の行動を打ち切りここでの作業奉仕を覚悟した。ことなく出発し針葉樹の原生林を上がる。人が少なくてよい感じである。難なく大菩薩嶺へ。山頂からは展望はない、疲労もない、特に印象もない。このあと雷岩から日川側の展望がたいへんによいが、ただただ日川ダムが目障りである。草原状の気持ちのよい賽の河原をすぎ、あっという間に大菩薩峠。がんがん人が増え、峠から上日川峠までの道ではスウェットにサンダルの兄ちゃんや、コートにブーツの姉ちゃんとすれ違ったりして、重登山靴にフルザックの我々が違和感を感じてしまう。山の格好をしている人と比べても、我々のザックの大きさは3倍近い。
上日川峠の長兵衛山荘はでっかいペンションのようで、まさしく人だらけである。駐車場には30人くらいのどでかいパーティーやらでごったがえしている。これらの整備のおかげでハイキング入門や体力に自信がなくても山には入れるのでそういう意味ではよいとこなのであろう。ただしもれなくダムや林道の開発により山は蝕まれるので、本当の手付かずのとこに行こうと思ったらやっぱり体力は維持しないとなあと思う。 気を取り直して今回のメイン、日川尾根へと向かう。峠から日川尾根方向へ入る林道を見晴らしのよい駐車場まで行き、そこからいよいよヤブ突入の覚悟を決めて適当に尾根に上がると、しっかりと道がある。エアリア点線コースではあるが、指導標等の整備がないというレベルらしい。眼下にダムやら林道やら送電線やらを見ながら中日川峠にあっという間につく。林道脇の広いとこにテント張る。対岸に小金沢連嶺が気持ちよくうねうねと続くが、やはり林道やダムやらが目障りである。さっさとめしくって寝る。辻も武井もこのごろは忙しいようで、山に来たからこその9時間睡眠を満喫する。

2002年11月14日(木)

中日川峠620-下日川峠から少し入ったところ730/740-源次郎岳823/838-地図の登山道を二つ分けてがけマークを越えたポコ947/1002-1050ポコ1043/1102-恩若峯1130/1145-登山口1236/1251-塩山駅1326 (行動7h)

 林道が尾根と分かれるところ(実はここが中日川峠)から尾根に入る。このあたりに来ると指導標はないので適当な踏み跡を入る。道はある。アップダウンの少ない尾根を進み、1627を越えると前方になにやら要塞のようなものが見える。NTTだかドコモだかのアンテナらしい。そこからまた少し林道となる。下日川峠からも尾根と林道は平行しており、どこで入るかよく分からないので適当に藪漕いで尾根に上がるとやはり道がある。林道はそのまま日川尾根をトラバースしながら嵯峨塩鉱泉へ下るようである。尾根を日川尾根と源次郎岳方面の尾根を分けるところで、嵯峨塩から上がってくるはっきりした道と合わさる。ここまでは植林だの林道だの電線だの伐採だのアンテナだのでやたらと人工物が多いが、この先はすてきな広葉樹林に変わり極めてよい雰囲気になる。秋山満喫である。道は落ち葉で完全に埋もれているが、尾根が顕著でテープもありヤブもないので迷うことも苦労することもない。源次郎の山頂は広葉樹に囲まれた静かな山頂である。こんなとこにまで山梨百名山の柱が立っている。ここからのくだりがしばらく急になり、岩場を巻くところがもっとも急になる。テープに従って通過するが、もし目印がなければめんどくさいとこである。下りきったところで地形図では二つの道を左に分けているが、見える範囲ではなんとなくそういわれればそうなのかなあという程度で明瞭ではない。テープ等もないようである。ポコとコルでいちいち地図と地形とコンパスをチェックしながら順調に進む。辻のルートファインディングと武井の読図も順調である。
1050をこえるとどうでもよいポコには巻き道も現れ徐々に里の山へとなっていくのを感じる。恩若ノ峯はアカマツに囲まれ展望はない。まったく静かなところである。中央線で勝沼を過ぎ塩山に向かう途中右手に見えている植林と広葉樹の繰り返されている山はこの山である。山腹にどでかい白い壁(巨大な砂防ダム)が見えるので分かる。山頂から南西方向に指示標と道があるが、たいしたことなさそうなので西に向かう尾根を漕いでみる事にする。道はないが、右手が植林で左手が雑木林のため歩くところはある。間伐や枝打ちの跡を乗り越えていくと、地形図の北へ降りていく急な道を分ける。エアリアでは黒の点線だがテープがあった。そのまま下ると左手からしっかりとした道に合わさる。やはり山頂から道を下りて来るとここに出るのであろう。やがて果樹園の一番上、文殊院の上に出る。エアリアのルートどおりである。ここの登山口には何の印もないのでこっちから登ってくるのは分かりずらいであろう。2日目はまったく人に会わなかった。
源次郎までは人工物が多いがそこからは冬枯れの好ましい樹林歩きである。途中指導標はまったく当てにできないがテープはある。なんとなく道も分かるしヤブもない。山で地図コンパスを携帯しない、もしくはあっても読図ができない人にはもちろん不可能なコースであるが、そうでなければ問題ない。雪がつくとルートファインディングは少々気合がいると思われるが、危険個所はない。渋いとこいきたいなあと思うときにおすすめである。
塩山駅から歩いて10分くらいのところに塩山温泉あり。公衆浴場400円くらいだったように思う。シャンプーはないけど石けんがあった。

Waseda Wander Vogel

Waseda Wander Vogel

早稲田大学ワンダーフォーゲル部の公式HPです。

関連記事

最近の活動

コメント

この記事へのコメントはありません。

アーカイブ
TOP
CLOSE