関田山脈調査ワンダリング 2018/1/5-7

山スキー

春合宿で関田山脈で縦走を行うために、関田山脈の調査に行ってきた。

【メンバー】

L市川 SL田中 四年比呂さん 四年洪さん

・1/6

なべくら高原森の家(7:30)~棚田の真ん中(8:22)~林道830mあたり(9:20)~1011mポコ(10:16)~宇津ノ俣峠の手前の緩い南斜面(11:40)~宇津ノ俣峠ピストン~滑走開始(12:00)~宇津ノ俣峠の南尾根~棚田~なべくら高原森の家(13:30)

【行程】

なべくら高原森の家に登山計画書を提出して、車を置いて出発。林道は無視して黙々とだだっ広い雪原を歩く。時々現れる沢や段差を上手くかわしながら、760mあたりで牧峠へと続く林道と合流する。激しいラッセルを想像していたが、前日の天気がよく雪がしまっていたため、楽に歩くことができた。

途中からは林道を無視して尾根を登り、稜線に出る。雪庇が少しだけ発達していた。雪庇を崩さないよう斜面の左(新潟側)に少し寄りながら稜線上を歩く。

この時はコンディションが良く大丈夫だったが、風が激しく吹けば新潟側の斜面はカリカリに凍ってしまうことが予想できる。雪庇もこれからどんどん大きくなっていくことだろう。一番稜線が細いのは1011mを過ぎた後の稜線で、一回雪庇の下に出た後、南面(長野側)を少しトラバースしてまた雪庇の上に上がって交わした。

稜線が細いところの小さな下りはズリズリと横滑りで慎重に下る。

視界が悪い場合はここを大人数で通るのは危険なので、一度下の林道に出てまた稜線に上がるようなサブプランが必要になるなと思った。



それ以降の稜線は思っていたよりも広くて歩きやすかったが、やはりところどころ稜線が狭まる場面もあった。しかし1069mを超してしまえば、南面(長野側)が結構緩やかなのでいくらでも巻ける感じだった。どちらにしろ、基本は雪庇を崩さないよう斜面の左(新潟側)に少し寄りながら稜線上を歩くことによってクリアできた。



1069mポコと宇津ノ俣峠の手前の南面は平たくて幕営適地。宇津ノ俣から先を眺めるが、対して危険そうな場所もなさそうなので、今日中に下山して明日は鍋倉山に行こうと思い、宇津ノ俣峠の手前の緩い斜面から滑走を開始する。ところどころ平たいところがあって小さな沢にはまったりしながらも、楽しく林間をスキーで滑って下山することができた。途中で登山道に出ようと思っていたら行き過ぎて東側の大きな沢に出そうになった。

林道に出てからはおおむね林道沿いに、なべくら高原森の家まで下った。

1/7

温井(8:00)~田茂木池の奥(8:50)~950m尾根の中腹(9:57)~稜線(10:42)~黒倉山~鍋倉山(11:40)~滑走開始~東南東尾根滑走~温井(13:20)

【行程】

人気の山だけあって多くのパーティーが入山していた。しかし、900m林道が北西から北東に折れる地点でそれらのパーティーとは別れた。普通ならそこでそのまま北西の尾根に入って黒倉山に上る地点の稜線に出るのだろうが、我々は調査なので北東に折れ、予定していた急な尾根をのぼり始める。茶屋池~黒倉山までの稜線全てを見るつもりでの行程なのだ。この日は一時間とちょっとで200mぐらい登れた。

記録では危険そうに見えた茶屋池~黒倉までの尾根だが、思っていたよりも歩きやすく、すぐに黒倉山についてしまった。今年はすでに積雪が多く、藪がほとんど隠れいているためでもあるのだろう。



鍋倉山からは念のため沢を避け、東南東に伸びる尾根を下る。900mくらいから左の緩い沢寄りにトラバースしながら下り、無事田茂木池の付近に出ることができた。下りはほぼノンストップで下ることができ、大変快適だった。1時間半ぐらいで温井に帰ってきた。

【得られた情報】

・関田山脈を縦走する上で、一番地形的にネックなのはやはり牧峠~宇津ノ俣峠間の稜線である。天候が悪く視界が悪い場合のサブプランが必要である。

・稜線の間には広くなっていて幕営しやすそうな場所が意外と多くある。条件のいい時に進めるだけ進んで、悪くなったら停滞する作戦があっているように思う。予備日を多めに取るべきかもしれない。

・基本は細いところでは雪庇に乗っかりすぎないようにやや新潟よりで稜線の上を忠実に歩くのがセオリーである。雪庇が激しいときは一度長野側に降りるとなかなか上がれないこともあるらしい。

・牧峠~梨平峠間は稜線が広いが、その分迷いやすい。

・積雪は二月がピークで、三月、四月と落ち着いていく。

・鍋倉山からの滑走は、東の沢、1050付近が雪崩れやすいらしい。今回のように念のため尾根を下りたい。また、ほかの登山者に衝突しないように注意しなくてはならない。

・伏野峠の新潟側の斜面も雪崩れることがあるらしい。

【おわりに】

1/6下山後、行動中にもお会いしたなべくら高原森の家の支配人である高野さん、美谷島さんから関田山脈に関して詳しいお話を伺った。また、次の調査の内容を伝えると、参考になりそうな資料まで教えてくださった。高野さん、美谷島さん、スタッフの皆様方、大変有難うございました。

Waseda Wander Vogel

Waseda Wander Vogel

早稲田大学ワンダーフォーゲル部の公式HPです。

関連記事

最近の活動

コメント

この記事へのコメントはありません。

アーカイブ
TOP
CLOSE