75代年間方針『成長』

 

2021/8/2-6 72代夏合宿スム・レラ・ルート1R

登山・縦走

【メンバー】

L4年新居 SL3年大佐古 江森 小林 2年倉澤 野本 新人高橋 藤田

【行程】

8/2(月)

国設旭岳青少年キャンプ場C0

0h

8/3(火)

C0=旭岳=裏旭キャンプ指定地C1

6h30m(5h30m)

8/4(水)

停滞

0h

8/5(木)

C1-間宮岳-北海岳-白雲岳-忠別岳-五色岳-ヒサゴ沼分岐-ヒサゴ沼避難小屋C2

9h(10h)

8/6(金)

C3-トムラウシ山P-化雲岳-第一公園-化雲岳登山口G

10h20m(11h)

【詳細】

8/2(月):10:50羽田空港集合、荷物検査やミーティングを済ませる。合宿で飛行機を用いることは初めてであったため不備がないか不安であったが何事もなく良かった。監督・コーチの方々や過去の同期が見送りに来てくれた。11:25移動し11:50出発。13:20頃新千歳空港到着、その後13:50発の電車で旭川へ。鈍行に揺られること3時間強、旭川に17:10到着。その後あらかじめ郵送した装備をイオンの中にあるヤマトから受け取り、17:30タクシーで東川青少年キャンプ場へ。早い時間であればバスがあるのでそちら使用するとよいだろう。20:00ごろには就寝。

8/3(火):4:00起床、5:00出発。ロープウェイまで少し歩き、ロープウェイ右手側から伸びている木道からスタート。ほとんどの人がロープウェイを使うためか、そこまで整備はされていない。それでもまだ手が行き届いているほうではあるが。ところどころある庭園みたいな花畑に癒されながらぐんぐん登る。6:30頃山頂駅付近に到着。そこからは絶景であった。豊かな高山植物と火山らしい荒々しい山容に目を奪われる。7:00姿見の池到着。時間的に余裕があるので大休憩を取り、全員で景色を楽しむ。その後ガイドに連れられた高齢者パーティーと並行して旭岳を目指す。藤田がだいぶきつそうであったが野本と一緒に励ましながら進む。9:10旭岳到着。山頂はガスっており眺望は良くなかった。写真を撮り、幕営地である裏旭キャンプ場まで下りる。旭岳先の下りは滑りやすく、また雪渓も残っているため注意が必要。10:00幕営地到着。今後の行程が長くなることを考えると、白雲岳避難小屋まで行ってよかったなと後悔する。水場は雪渓のほうに進めばチロチロ流れている。砂が入りやすいので注意。また裏旭キャンプ指定地は電波が通じないので天気予報など予め情報収集をしておくべきである。

この日の夜藤田が熱っぽさを訴え、体温測定したところ37.5度であった。詳しい行動省察は合宿総括に譲るが、結果的に明日は隔離して停滞して様子を見ることに。寝る前には体温は正常に戻っていた。

8/4(水):1日停滞。暇をつぶしていただけなので特に書くことはない。

8/5(木):2時起床。藤田の最終的な体調を聞くと、体温は平常であるものの「良くはない」とのことだったため、大事を取りSLと医療係を付けてロープウェイ方面に途中下山することに。残りのメンバーは予備を使ってしまったため、進めるところまで進むことを決めて4:30頃出発する。この日は雨は降らなかったものの風が強く、歩くのがなかなか大変であった。でも隊員はなぜかハイテンションで北海岳山頂では風に吹き飛ばされそうになる写真を撮ったりしていた。北海岳は5:20、白雲岳避難小屋には6:40頃到着。小屋の管理人のご厚意で中に入れていただき、お菓子などをふるまってくださった。登山道整備のために協力金を貰っているとのことだったので、少額ではあるが払った。協力金を払うと記念の手ぬぐいがもらえるので皆さんも是非。その後ひたすら長い道のりを黙々と歩く。なかなか天候は回復せず、ずっと風に吹かれながら歩いていると精神的にだいぶきつく感じる。10:00過ぎ忠別岳に到着したときは全員テンションが低かった。そして忠別岳を下りた先に本来幕営予定であった忠別岳避難小屋の分岐があるのだが、予め設定したリミットに余裕をもって切れたので、その先のヒサゴ沼避難小屋まで行くことに。その後もひたすら長い登りを経て10:40五色岳に到着。その後またしても長い木道を歩いてようやくヒサゴ沼避難小屋が見えてくる。木道はところどころ壊れているので歩くときは注意が必要だ。ヒサゴ沼あたりの木道は特に整備状況がよくないので注意されたし。14:00前にヒサゴ沼避難小屋に到着。北海道の山のスケールのでかさを思い知らされた1日であった。

8/6(金):2時起床。4:10出発。トムラウシ山方面に登ったのだが、道中にある雪渓通過にかなり時間を要した。特に小林がどうも苦手らしく、ストックを落としてしまった瞬間動けなくなってしまった。一緒にいた江森に助けられながら何とか雪渓を通過する。その後登った先の1800mコルにて荷物をデポしてピストン装備でトムラウシ山に向かう(コル到着は5:30)。この日は天気が良く日本庭園が非常に美しかった。神々の遊ぶ庭と呼ばれるのにも納得するものであった。ただその先のロックガーデンと呼ばれる巨石がゴロゴロ転がっているところを進むのはルーファイも難しく大変であった。トムラウシ山山頂付近もかなり道がわかりづらいため慎重に歩く必要がある。7:40頃トムラウシ山到着。写真を撮り、休憩したのち引き返す。この日はかなり暑く、水の消費量が多かった。後述するがもう少し節制すればよかったと後から後悔することになった。9:40頃コルに戻り、天人峡温泉へ向かう。10:40化雲岳到着。ここから先の天人峡温泉までの下山路は少なくともコースタイム4h30mあり、その間水場がないため余裕をもって水を持つべきである。この日は相当暑く、下山途中水が枯渇する隊員も出てきたため熱中症対策をもってきてよかったと心から思った。長い長い下山路を景色を楽しみつつも歩きとおし、遂に14:30過ぎに天人峡温泉まで下山する。途中蜂がしつこく近くをブンブン飛んでいたため遭遇したら注意してほしい。天人峡温泉の日帰り入浴は16:30受付終了で17:00まで入浴可能である。全員へとへとであったため温泉で疲れをいやし、タクシーで休養地である旭川まで向かった。

総じて大雪山はスケールが大きく、整備も行き届いており満足度の高い山行となった。しかしエスケープがとりづらいことやヒグマ、エキノコックスなどの対策が必要なので入念な事前準備が必要である。また携帯トイレは余分に持っていくことをお勧めする。

Waseda Wander Vogel

Waseda Wander Vogel

早稲田大学ワンダーフォーゲル部の公式HPです。

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