こんにちは,新人のTです!
今年の夏はいかがお過ごしだったでしょうか?
去年と変わらず,感染症拡大防止のために自由に旅行や帰省などをすることができなかった方も多いかもしれません.私は去年8月の1ヶ月間はずっと受験勉強で家か自習室にこもっていましたが,今年は夏合宿で北海道にこもらせていただきました!
早稲田ワンゲルにおける夏合宿の位置付けはとても高く,各代の集大成として行われ,4年生はこの合宿を機に引退します.私は今年の5月に入部したてで,次々と押し寄せる合宿やワンダリング,大学の課題に取り組んでいるうちに,この時期を迎えていました.合宿の最後には集結式として部員全員が集まり,4年生には最後の言葉をいただきました.自分を含め誰もが山あり谷ありの4年間を過ごすのだろうな,と思いました.
ちなみに今年の夏合宿の構成を説明しますと,2つのルート(スム・レラ・ルートとマッナウ・レラ・ルート)でそれぞれ3R (Round)を組まれており,各人はRごとにどちらかのルートに振られます.つまり,各人の行程全体としては(2^3=)8通りの行程があるわけです(実際は5通りしか使われていませんが……).私は1スム(登山)・2マッナウ(沢)・3マッナウ(ボート)でした.
前置きが長くなりましたが本題に入ります.(このブログは1Rスム・レラ・ルート(登山)のものです.)
これ以外にあと5つブログがありますので,ぜひお読みください!
0日目
午前10:50に羽田空港に集合しました.
監督,OBの方などに来ていただいて,応援・差し入れをしていただきました.ありがとうございました!
飛行機に乗ると,奇跡的に私の横は空席.ゆったりとくつろぎながら離陸を待ちます.私は飛行機に乗るのが初めてなので,ほんの少しだけ緊張していました.しかしこれは杞憂に終わります.離陸するときの加速には驚きましたが,怖いほどではなく安心して乗れました.
雲の上でパシャリ!
やはり,初めての飛行機ではこういう写真を撮ってしまうものです.
新千歳空港に到着すると,すぐにJRに乗り換えました.
今の時代,1時間45分で東京から北海道に行けるのかと驚きました.早く着きすぎて,ここは本当に北海道なのかと疑ってしまいます.スマホのGPSがここは北海道だというので信じます.
昼ごはんの美味しそうなおにぎり
駅の構内のコンビニで売られているおにぎりがレパートリー豊富で,とても美味しそうだったので買いました.
C0幕営地に到着!
いよいよ夏合宿が始まるのかとワクワクドキドキですが,まだただの合宿という感じが強いです.1Rが終わってから,夏合宿が特別な合宿なんだという実感が湧いてくるのです.
1日目
説明を忘れていましたが,今回の舞台は大雪山系の表大雪と呼ばれる山域です.
今回の行程(Google マップより)
上図で,左上から時計回りにぐるっと回ります.起伏は少ないのですが,距離はとても長いです.4日間晴れてくれと願いながら出発しました.
今回は8人の隊!
1Rスムのメンバーは体力自慢の人ばかりなので,はじめからどんどん進みます.横にはロープウェイがありますが,これを使うと流石に楽すぎるので使いません.
姿見の池近く
ロープウェイ乗り場まで着くと,そこは整えられて観光地化した場所でした.木道はとても歩きやすいですし,一面に咲き誇る花々の保護にもなるのでよいことだと思いました.
旭岳登頂!
このころからだんだんガスっていました.
C1幕営地に到着!
北海道だからかわかりませんが,曇りだすととても寒くなります.幕営地に着くのが予定より早かったので,やることも少なくので困るくらいでした.しかし,ここは広々としていてきれいな場所で,ぼーっとするのもよかったです.
いつも通り新人2人で食当をしていると,急に新人Fが体調不良を訴えます.鼻水が止まらないとのこと.
おやおや?夏合宿序盤にして暗雲が立ち込めます…….
2日目
この日,天候が芳しくないこともあり停滞することになりました.
周りは大自然ですし寒いので,皆テントの中で暇をつぶします.私は寝たり先輩と絵しりとりしたりして過ごしました.体調不良の新人Fはずっと寝ていました
1日中見た景色
3日目
朝になっても新人Fは万全な体調になっていないということで下山.私はこのまま行程を踏むことになりました.
隊が5人になりました
このときの天候は最悪.視界が晴れることはなく,風も強いです.重い荷物を持っているにも関わらず,稜線上では飛ばされてしまいそうでした.起伏がほぼないため視界のほとんどが白になります.まるで宇宙かどこか異世界を歩いているようでした.キツくはありますが,貴重な体験だったように思います.
とっ,飛ばされる~!!
いい顔してますねー!
映える黄色
かなり進んで来ました!
ついにC3幕営地に到着!
ここまでは本当に長かったです.12時には天気が良くなると聞いていましたが,結局天気が良くなったのはもっと後のことでした.出発時点での天候とずっと戦っていたのです.なかなかタフな行程です.しかし,どんな行程でも終わりは来るもので,身体が万全な状態ならあとは気持ちで負けないだけです.終わらないかもしれないという不安はありません.簡単なことです.
4日目
この日が最終日です.
ヒサゴ沼を横目に進む
出発後すぐに雪渓に出くわし時間がとられましたが,想定内.予定通り,トムラウシ山ピストンを行います.
トムラウシ山ピストンを行う3人
ピストンというのは,往復することです.今回は荷物を道中に置いて,それらは先輩方2人に見て待っていてもらう形で行いました.つまり,1R登山でトムラウシ山を登ることができたのは8人中3人ということになりました.厳しい倍率を勝ち抜いた私は最高の景色を見ることになります!
トムラウシ山登頂!
まさに,神々の遊び庭!その神聖な雰囲気にうっとりしました.
ここからは下山です.
熱中症が心配されるほど天気が良くなりました.そこまでは望んでないけど,と思いながら,歩を進めます.
起伏がないのがようやく目に見えてわかります
ここからがきつすぎて正直記憶もありませんが,気づくと樹林帯に入りふらふらしつつも下山できました.
その後温泉に入り,先輩に奢っていただいたコカ・コーラをぐびぐびと飲み干しました.とてつもない達成感を感じることができ,最高でした.
ただこれは夏合宿の序盤も序盤です.この調子で3Rまでいけるだろうかという不安もよぎって1Rスムは幕を閉じます.
計画など様々な形で今合宿にかかわってくださった皆様,ありがとうございました!
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