【メンバー】
L3年中島 SL4年佐藤 2年峯岸 新人浦林 金子
【行程】
(1日目)行動時間3h10m
S西武秩父駅(8:20)=日向大谷(10:00)―弘法の井戸(12:45)―清滝小屋(13:10)C1
(2日目)行動時間5h30m
清滝小屋(4:50)―両神山山頂(6:25)―清滝小屋(8:05/8:25)―日向大谷(10:20)G
【行動省察】
西武秩父駅に8時集合。新人二人は鈍行で40分くらい前に着いていた。私とのぶさんは特急で20分ほど前に到着。峯岸は電車の遅れのせいで特急の乗り換えに遅れてしまったらしい。気の毒。それでも8:20のバスには間に合ったので予定通りの時間に出発する。乗ったのは小鹿野町の町営バス。運転手に話しかけられ、出発するまで一泊なのかとか、帰りは何時のバスに乗るのかなど質問される。万が一何かあったときすぐに気づいてくれるという点でありがたい。薬師の湯というバス停で乗り換える。薬師の湯以降、激せまロードを通っていくバス。運転手に感心する。
日向大谷口で体操、係チェックなどをして出発。新人二人は靴紐やパッキングなどに手間取っていた。特に金子はマイペースな様子。両神山荘名物のわんこには会えなかった。登山道序盤は傾斜もゆるやかで体を慣らすのにちょうどいい。登山道はずっと沢沿いのため涼しくて気持ちよかった。何度か沢の渡渉があるが難しいところはない。ただちょっとした鎖場がときどきあるので注意。13時手前、弘法の井戸に到着。ヤマレコではときどき涸れているとの情報もあったが、どうにかちょろちょろと出ていた。小屋には水道が通っているが、飲用には勧めないとのことだったのでここで汲む。小屋から弘法の井戸までは軽装なら往復でも20分かからないだろうが、ダブポリが楽だろう。13時過ぎ、清滝小屋着。今は避難小屋として小鹿野町の管理になっているが、かつては山荘として営業していたため立派な建物だ。トイレも山とは思えないくらいきれいな水洗式。他にもテント泊の登山客が数組いて、テント場は空きがなくなった。張れるスペースは広くないので早めに着くのが吉。小屋泊の人も何人かいた様子。読図を細かくしていたせいか、予想より少し時間がかかった。
とはいえ食当まで時間がまだまだあるのでしばしテント練習をする。新人二人はまだあまり緊張感がない。金子はまだ二回目ということで手順もあやふやだったが、最終的には峯岸と新人二人で3分10秒とか。食当は浦林が練習1回、金子は練習ゼロだったため練習のつもりでやった。時間は少しオーバーしたが米も惣菜も上出来。食事の途中くらいから?雨が降り出した。フォロワンじゃなかったら小屋で寝るのにな…
食事のあとは上ミ、全ミ。新歓合宿の各学年目標に沿って行った。1日目、新人はふたりとも元気いっぱいでずっとおしゃべりしていた。そしてふたりそろって靴擦れになってしまった。浦林による金子の評:口から生まれてきた男。
2日目はさしご。10:25のバスに遅れると、11時台発は150分もかかってしまうからだ。当初テントもすべて撤収して山頂まで持っていく予定だったが、夜の雨がひどく、また長かったのでできるだけ乾かしてから回収することにした。テント類のみ残置。清滝小屋から神社までは、かなり急な鎖場が何か所か登場する。慎重に登る。新人二人はワンゲル初山行にしてはスムーズに登れていた印象。みんな元気だったので山頂まで一気に行くことに。神社で水だけ飲んですぐ再出発。山頂は晴れていて見晴らしがよかった。私が新人の時は山頂で汗だくになっていたが、今回は早朝に登ったので気持ちがよかった。景色を楽しんだ後、山頂近くのベンチで長めの休憩をとる。上級生の差し入れ解放。
下りも新人は元気よく歩いて行ったが、神社~清滝小屋間の鎖場で峯岸が足を滑らせて派手にコケてしまった。怪我はなかったが泥まみれになる。そのまま下まで滑落してしまうのではないかと一瞬ヒヤッとした。峯岸にトップを行かせていたが、のぶさんに代わってもらう。
小屋に着き、10分休憩を取ったあと撤収。15分は切れた。錬成は最初から10分目標でいいかもしれない。小屋から登山口までは特に言うことなし。登山客が多くすれ違いなどに時間がかかったためバスに間に合うか不安だったが、ぎりぎり間に合った。帰りのバスは三峰口駅に着く。
【まとめ】
新人は2人とも終始元気がよく、入部後初の登山をめいっぱい楽しんでくれたようで何よりだ。ザックや登山靴にも慣れることができた。両神山はアクセスの良い百名山として新歓のフォロワンにはおすすめだ。だが小屋から山頂までは急な鎖場も何か所か続くし、意外と険しい道である。以前登山口付近の駐車場にテントを張ってC0としたことがあったが、清滝小屋でC1の今回の計画のほうが時間にゆとりがあるし、「山の中で泊まる」という経験が新人的には楽しい気がするのでベターだと思う。西武秩父駅と日向大谷を直接結ぶバスの路線はないので、どの時間帯のバスを選ぶのがいいか比較するときは注意してほしい。
文責 中島璃音
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