75代年間方針『成長』

 

21/7/17-18山伏峠・柳沢峠pw-ing

自転車

【メンバー】
L 4年佐藤 SL3年中島 新人木村 新人福地 佐藤OB

【ルート】

7/17(土) 相模湖駅(8:15)-山伏峠(13:13)-ニューブリッジキャンプ場C1(15:30)

7/18(日) C1(4:30)-御坂峠(11:07)-風張峠(15:40)-武蔵五日市駅(17:00)

【気象】

快晴

【コース概要】

7/17(土) 70.6㎞ 1286mアップ

7/18(日) 131.7km 2397mアップ

【行動】

7/17

梅雨明け一発目のpwになる。木村と福地は自転車のPwが初めてということで速度を上げずスタート。今回は上級生の人手不足ということで、佐藤OBに来ていただいた。自慢のJamisで登坂する。今回のルートは東京オリンピックの自転車ロード競技舞台を一部走行するので非常に楽しみであった。

まずR412から413に抜ける道。全体として登り基調の道だが、初心者のレベルでもきつすぎることはないように思う。途中途中に道の駅やらコンビニやらも多いので、休憩も比較的取りやすい。車もそこまで気にならなかった。急ぎの車は中央自動車道で行くからだろう。合流する道も比較的少なく、キャンプ場を押さえれば読図は簡単。時々ある8%くらいの坂は頑張ろう。今回、中島が登坂時にチェーンを落としていたが、ギアチェンジを早めに行い、適正な負荷で漕げるようにしたい。まだ9:00の段階でも非常に暑い。30度は既に超える。来週がオリンピックだからか、快走するロード乗りが多く見られる。ここをファンアールトやポガチャルが走るのを思うと感慨深い。ちなみに今回の優勝者はエクアドルのリチャルカラパス選手でした。ゴリゴリのクライマーがピエロっぷりを見せつけた走りとのこと。おめでとうございます。

新人2人は初めてにしては結構食らいつく印象。特に福地はギアチェンジを多用しており、負荷の少ない走りが見られる。10㎞くらい積載して走るのでなるたけ、工夫して走りたいところ。木村は慎重派。登りで結構息が上がるも、新人だなあという感じ。安全意識が非常に高いのがとても良い。

中島のギアがカチャカチャ音をたてるのでリアディレイラーの位置を変更する。また福地の自転車もギアを上げたときにチェーンが落ちる現象が多発。ワンダリング後修理してもらったところ、ワイヤーの伸びが原因だったということだ。

道の駅どうしで休息をとる。かっこいいバイクがラックにたくさんぶら下がる。体温を下げるためにアイスを所望。桃味が絶品である。

道志道の本番はここから。強力な登り道が続く。途中ではフランス代表のサービスカーが停車し、上から選手が降ってきた。彼女はオリンピックに出たのだろうか。木村と中島の踏ん張りで山伏峠を過ぎ、一路山中湖へ下る。湖畔には専用の自転車道が整備されており、気持ちよく走行できる。富士もよく見えておりおすすめの道である。R138に乗った後は河口湖付近で食糧買い出しをして、キャンプ場へ向かう。夕飯はカレー。人参の量が多く、歯ごたえある食感であった。食当に1.5hかかっていたので、メニューと燃料は再考の余地がある。虫も少なく快適な睡眠ができる。河口湖畔なので景色もなかなか良い。木村はだいぶ疲れてしまったようだ。

ライトの確認をしたところ木村のリアライトが走行中に落としたことがわかる。今後は無いよう努めさせる。

7/18

 暑い時間の行動をできるだけ避けたいので、サシゴで動く。朝飯は冷やしうどんである。きゅうりとハムとトマト。色どり〇。ただ冷えた体に冷えたうどんは少々寂しい。今後の朝飯は温かいものにしよう。

4:30朝霧の河口湖を渡る。20℃程度で少し肌寒いくらい。車通りは3分に一台程度。137号がら703号に乗り、まずは御坂峠のクライムアップである。約400mのつづれ折アップ。昨日よりも中島の引きは強いようにおもわれる。何とか8km/h前後でクリア。峠には団子屋があり、徒歩の旅人はさぞかし心休んだことよと思う。おまけに圧巻の富士も臨むことができた。木村も福地もうれしそう。御坂峠の暗いトンネルを抜けるとそこから甲府盆地までは怒涛の下りが始まる。

1点、走行中に中島の落車があった。原因は下りのカーブで後続を確認しようとしたのが原因とのこと。擦り傷程度で済んだのは不幸中の幸いだが、非常に危なかった。特にハンドルバーを前日いじったのだが、締めが甘く90°曲がっていたのも非常に危険である。今後はメンテ後のダブルチェックを欠かさず、また今回していなかったバックミラーは必ずつけさせるようにしたい。

甲府への下りの中で最速51㎞/hを計測したが、これは異様に速すぎた。プロのロードレーサーでもない、一介のチャリ初心者に過ぎない我々が安全に止まれる速度を考えれば、30km/h速くても35km/hで速度制限すべきだった。反省である。

塩山に出てからは今回の目玉、柳沢峠に向かって上昇していく。異様にきつい坂は無いが全体を通して登りで休む暇がないため、じりじりと体力を削られていく。15㎞を1100mアップ、平均7.3%。木村が足が持たないかもしれないとこぼす。気持ちがよくわかる。自分も美ヶ原や大垂水のワンダリングで心折れそうになりながら登ったのを思い出す。一足一足頑張れがんばれと念じながら上がっていく。福地は永遠に元気である。さすがインターハイベスト16。登りの景色は高度を上げるたびに下界が広く見渡せるようになり、面白い。3hほどかけて柳沢峠頂上まで至る。木村は精根尽き果てたといった表情。アイスをおいしそうに食べる下級生たち。バイクライダーが多い。ロードに乗り始めてまだ1カ月くらいだがコーラのすばらしさを再認識する。今回の最高標高地点でパシャリ。これで今回のワンダリングの難関は一通りクリアしたかに思われた…。

411を悠然と下っているとやはり木村の右足の状態が思わしくないとのこと。一本を取ったタイミングでバンテリンとキネシオテープを取り出して、右膝の応急処置をする。後日病院に行った結果だが、やはり腸脛靭帯の炎症ということだった。ワンゲルで発症する人は結構多いが、身体の硬さ、ハードユース、休息の不足等様々な要因が考えられるので、なかなか対処が難しい症状である。一番はやはり安静にすること。

当該一本の後、すぐさま私の後輪がパンクしてしまう。暑気の中、久しぶりに外でパンク修理をしたが、やはり下界でやったよりは時間がかかる。12、3分程度だった。またパンク発覚後、すぐに隊を止められなかった結果、おいていかれてしまい30分ほどロスしてしまった。パンクの対応としてはまず直前のメンバーに声をかけること、声をかけられないほど車間を空けないこと、万が一のために最後尾の人が空気入れを持つことが重要である。今回は2つ目と3つ目ができていなかった。反省である。

その後丹波山の中心を走行していると、青梅街道で土砂崩れが発生し、村内で停電が発生しているとの放送が聞こえてきた。不吉な予感がしたが、411号と206号の分岐に出ると、不吉さが現実になる。一般のバイクライダーの方々が交通整理をしており、武蔵五日市へ迂回せよとのことである。奥多摩駅まで残り10㎞程度の地点でこんなことになろうとは。選択肢としては柳沢峠を戻り塩山に下るか、ライダーに従うか、ワンダリングを中止し公共交通機関で帰るかがあった。しかし、1つ目は再度1000アップすること、3つ目は値段が張ることから棄却し、2つ目の案で行くことに。2つ目は500mアップ、20㎞増加で済む。松竹梅理論である。

しかしやはり、すでに2本のきつい登坂をしたメンバーにとって本日3本目の登坂はきついものがあった。風張は体験で行くレベルであるが、それでも2日で3000アップ、200㎞近く走行してきた身には響く。また、焼き付くような素晴らしい夏の暑さも味方する。木村の団パイ・個装を解除し、ゆるゆると登る。やはり足にくるようだ。緊急車両が10台近く峠を下っていき、土砂崩れの重大さを認識する。何とか木村が奮い立って、月夜野駐車場へ。すでに当初の計画の強度は超えており、新人の行動力も十分すぎるほど把握したことから、数キロ先の都民の森で木村の行動を中止することに。風張から高速で下るライダーが複数いたが彼らは大丈夫だったろうか。

風張峠を最後渾身の力で登り、都民の森へ。木村の家族を待つ。ロードチーム、ゆるポタ勢など様々なライダーが一堂に会する。団子がうまそうである。親御さん含め家族総出で来ていただき、ありがとうございました。飲み物もありがたく頂戴する。

そこからは一路武蔵五日市まで下る。20㎞の道のりである。非常に楽しいが、幾分暗くなってきたのでライトをつけながらの走行になる。精神が高揚しているときほど、リスクに気づかなくなるものだ。33号に出ると、車通りが非常に多くなる。すみません、ありがとう、thank you、excuseを繰り返し車のわきを走行する。非常に神経を使う。青梅街道の迂回車両がすべて回ってきたのか、そもそも日曜だからかはわからないが、車が多い。

19:00にようやく武蔵五日市駅に下りる。13h30mくらいの行動である。自転車としては少し長すぎた。

今回のワンダリングは夏に向けての課題が垣間見える結果となった。今一度今回の反省を見つめなおし、夏で同じ失敗を繰り返さないようにしたい。

p.s. ワンダリング終了後、熱中症で自分がダウンしてしまった。武蔵五日市の皆さん、阿伎留病院の皆さん、救急隊員の方々、中島、佐藤OB、監督・コーチには本当に迷惑をおかけしました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。

佐藤

精根尽きた山伏峠

山中湖より

御坂峠から見た富士

Waseda Wander Vogel

Waseda Wander Vogel

早稲田大学ワンダーフォーゲル部の公式HPです。

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