75代年間方針『成長』

 

22/6/4-8 73代錬成合宿八ヶ岳隊

合宿記録

【メンバー】

(4年)小林L 上釜SL (3年)峯岸 (2年)高橋 福地 (新人)高木 山崎 計7人

【日程】

2022年6月3日(金)~8日(水) 行動日は4日間(C0あり、1停)

【天候】

4日(土) 晴れ

5日(日) 曇り→晴れ

6日(月) 雨(停滞)

7日(火) 曇り→晴れ

8日(水) 霧雨→晴れ

【行程】

※危険箇所等、行程の詳細はヤマレコに記載。

6月3日(金)

高田馬場駅=茅野駅C0

 高田馬場駅で集合。見送りは夕方の平日なので監督と現役のみ。恒例のスイカの差し入れはなかった。

 茅野駅に到着後、駐輪場とトイレの付近の芝生辺りで寝ることにする。2年生にはスイカの代わりに、近くのファミマで購入した2Lの飲み物を持たせる。歯を磨いているとパトカーがすぐ横に停まったが、なぜかスルーされた。ここで高木がシュラフカバーを忘れたことに気付く。早速雰囲気がお通夜になり、そのまま就寝。翌朝、地元の男性からミルク味の飴をいただいた。

6月4日(土)

C0=蓼科山登山口-蓼科山-双子山-双子池C1

 5:00起床。タクシーに乗って女乃神茶屋まで向かう。新人2人には8kgずつ持たせたが、果たしてどんなペースになるのか。蓋を開けると、早々に高木が遅れる。分隊はせず山崎の荷物を+3kgにする。その結果、山崎の体調不良も相まって両者のペースが揃った。

 蓼科山に登頂。快晴である。山頂直下に雪が残っていて慎重に下る。蓼科山荘に到着後、ポコまで走らせてみる。案の定1分ほどで歩きになってしまう。大河原ヒュッテから双子山までも走らせたが同様だった。「あの樹林帯を抜けたら山頂だ」と言って励ましたが、そこはまだ山頂ではなかった。山崎の顔が絶望に変わる。彼女曰く、この登りが一番きつかったらしい。

 双子池ヒュッテに到着。宿泊客が多く、テント場のスペースがほぼなくなっていた。仕方なく岩の多い箇所に設営。去年は塩素の味がした水は劇的においしくなっていた。おいしすぎて消毒されているのか不安。

6月5日(日)

C1-北横岳-縞枯山-麦草峠-丸山-白駒池C2

 朝から山崎が体調不良かつ高木がメインの袋を紛失するという最悪な形でスタート。北横岳の残雪の登りで2人を追い立てるが、高木も吐き気を催してしまい、どっちもペースが上がらなくなってしまった。

 北横岳登頂。山崎が顔面蒼白になっている。高木も気持ち悪そう。北横岳ヒュッテで上ミを開き、その日は錬成せず、新人の団体装備と個装の一部を解除することになった。

 その後は上級生を中心に歌を歌いまくる。縞枯山の登りではハイペース・大声という条件で歌を回し、上級生が自ら錬成する形をとった。そんなことをして錬成の雰囲気が出るはずもなく、この日は緩いまま終わることになる。

 麦草峠到着。高木は回復したと言うが、途中で吐かれても困るのでそのまま行くことに。今年は直接青苔荘に向かわず、丸山を経由する計画。丸山は樹林帯の山頂だったが、高見石が白駒池を見下ろす絶景だった。ただ、自由参加にしたら登ったのは自分と上釜と福地の3人だけだった。最後の追い込みにもなり、景色も良いので来年以降もぜひ行ってほしい。

 青苔荘に到着後、翌日の停滞に備えて木板の上にテントを張って就寝。ちなみにこの日、無線のアンテナも紛失し、以降分隊ができなくなる。

6月6日(月)

白駒池C3(停滞)

 朝から雨が降り、停滞して正解だったと早々に感じる。意外にも雨で停滞するのは初めてだったが、木板の上に張っている&新品のテントのおかげで不快感はなかった。特に何も起こらず終了。

6月7日(火)

C3-ニュウー東天狗岳-硫黄岳-行者小屋C4

 雨も止み、新人の体調も回復した。撤収を雨具込みで9分にしたところ、上級生もギリギリになり、新人は当然間に合わなかった。流石に時間設定が厳しすぎたので、そこまで怒らなかった。

 白駒池付近は前日の雨で川のようになっていた。モンハンの「水没林」みたいだ。新人が躊躇なく登山靴を水没させるので注意する。ニュウまでの登りで喝を入れ、前日までの緩さから錬成に何とか引き戻す。ニュウでは風が吹き荒れていた。

 東天狗までの登りも錬成する。途中残雪があって中断したが、錬成に適している登りである。根石の登りも同様。その後は硫黄岳の登りに備え、一旦錬成を休止して夏沢峠まで下りる。

 夏沢峠からは錬成最後の追い込みと宣言し、新人に気合を入れる。分隊できないので高木を5分間先行させたが、すぐに過呼吸気味になりあっという間に山崎に追いつかれてしまう。その後は山崎に筋トレをさせて時間を作り、追いつかせることを繰り返した。そんな形で1時間強を過ぎたころ、硫黄岳山頂に到着。霧で景色はゼロだったが新人は嬉しそうだった。

 その後は行者小屋まで錬成せずに歩く。ソフトバンクのHPで電波が入ると書いてあったので天気予報を調べずに行ったら、まさかの圏外で焦る。やはりあの手の情報は過信してはいけない。結局小屋の天気予報を参考にして、最終夜に臨んだ。

6月8日(水)

C4-赤岳P-八ヶ岳山荘=茅野駅

 最終日、荷物を小屋にデポして赤岳に向かう。荷物が軽いので新人も楽そうだ。まあまあ危険な岩場もあったが、高木は「怖くないです」と即答していた。山崎は怖かったらしい。

 霧の赤岳に到着。何も見えないし寒いので早々に下山開始。以降、美濃戸小屋までほとんど会話は発生せず、黙々と下り続けた。

 赤岳から3時間弱で八ヶ岳山荘に到着。新人は照れ隠しなのかよくわからないが、あまり嬉しそうではなかった。すでにタクシーが来ていたので、そのままの恰好で乗車し茅野駅に向かった。車内で登山靴を脱ぎかけたが、においの断片を感じて履き直した。

 茅野駅到着後は定番の「お風呂→レストラン」コース。レストランでは3人と4人に分かれてしまい、新人の卓はお通夜のようになっていた。おそらく疲れていたのだろう。

【感想】

 錬成合宿は話に聞いていた通り体力的にも精神的にも辛いものだった。先輩たちの言葉は厳しかったがそのおかげで自分の限界に挑戦することができたと思う。今後の活動では今回の合宿で得たことを活かし、苦しい時にはこの5日間を思い出して頑張っていきたい。 by 山崎

【ヤマレコ】

https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4376405.html

【写真】

快晴の蓼科山頂

双子山

北横岳

坪庭

牧歌的な縞枯山荘

茶臼山展望台

麦草峠

高見石

爆風のニュウ

硫黄岳の追い込み

硫黄岳山頂

赤岳山頂

文責 小林葵

Waseda Wander Vogel

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早稲田大学ワンダーフォーゲル部の公式HPです。

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