75代年間方針『成長』

 

64代夏合宿 Hybrid隊 2013/8/10-30

登山・縦走

メンバー

U(4年) 総リーダー

F(3年) 山ラウンドリーダー

H(2年) (山ラウンドのみ参加)

M(新人)

 

概略

ボート隊は、山と川の「Hybrid」で中部地方を「探求」するという理念の下、下半期方針で掲げた、「Climb!21Summits」という日本の3,000m峰21座を皆の力で登りきる全体目標の内、夏合宿の山ラウンドで「聖岳・赤石岳・荒川中岳・悪沢岳」の4座を登った。その後、「木曽川・長良川・揖斐川」の「木曽三川」でラフティングを行い、サブプランの宮川も下った後、集結地である御嶽山に向かった。
 

※山ラウンド、Fの記録はこちら
 
8/9(金)

 翌日、始発出発なので、私とFは応援部のSさんのお宅に泊まらせて頂く。Sさんは男の中の男であり、とても尊敬している。Mは寮から、Hは研究室から馬場へ向かった。疲れるからといってSさんのお宅から馬場歩きをせず、タクシーを利用したのはここだけの話である。
 

8/10(土)

 東海道線をひたすら静岡駅まで4時間揺られる。意外と人が多く、座ることがなかなかできなかった…。静岡駅に着き、バスまでの時間がまだ少しあったので、散策。こんなことを言っては失礼かもしれないが、意外と栄えている。

 3時間バスに揺られ、畑薙第一ダムに到着。さらに40分ほどバスに揺られ、ようやく登山口に到着。今日は移動が長かった。登る前からへとへとである。この山域はマイカー禁止で、しかもどこかの山小屋に一泊しなければならないという。東○フォレストもいい商売である。

 一般の方は朝一のバスで登山口まで行き、そこから聖小屋を目指すのだが、我々は前日の内に登山口まで行き、登山口で寝た。登山口で寝る我々を見て、下山者やバスの乗客が奇異の眼差しを送っていた。
 

8/11(日)

 今日は聖平小屋を目指す。今日は登りが続くので、一番きついかもしれない。と思ったら、そこまで急な登りもなく、さっさと聖平小屋に着いてしまった。時折、開けた場所から見える山々の緑と青空のコントラストが美しかった。暑かったので、途中の沢で水を浴びた。あまりの暑さにHは上裸で設営を行っていた。聖平小屋に着くと、なんと小屋の方からフルーツポンチの差し入れを頂いた。神である。トイレも綺麗であった。この山域のトイレはどこも綺麗でトイレットペーパーまである。嬉しい限りである。やることもないので、寝たり、読書をしたり思い思いに過ごす。食当ではFがウインナーを差し入れてくれた。なんとその後も毎日、ウインナーを差し入れてくれた。彼は「ウインナーおじさん」と皆に呼ばれていた。
 

8/12(月)

 2時起床。暗闇の中、食当と撤収を済ませる。夜が明けるまではペースを落として慎重に歩く。この日も快晴であり、これから向かう聖岳へと続く稜線がはっきり見える。聖岳山頂は風が強く、肌寒かったが、雲海が見事であった。

 聖岳から下り、コルを経て兎岳へと登る。こういうアップダウンが精神的にきつい。せっかく登ったのに、一度下りて、さらにまた登り返すなんて…。兎岳というピークに達する。ここから、遥か西に御岳山が望めた。兎岳から下り、中盛丸山というピークまで登り返す。今日が一番きつかったかもしれない。百間洞山の家に到着。ここは幕場から徒歩5秒の所に小さな沢があり、そこで涼む。水はとても冷たかった。食当中は長袖を着るのでとても暑い。食当が終わると上裸で飯をかきこんだ。
 

8/13(火)

 夜明け前から気持ちのよい稜線を歩く。まるで空中庭園のようである。夜空には流れ星がたくさん流れていた。赤石岳から望む富士山は格別であった。これから下山するというおじさんにスニッカーズを頂く。神である。山頂ではこんな看板があった。「ドコモ◎、au△、ソフトバンク×」安定のソフトバンクである。何が「つながりやすさナンバー1」だよと突っ込みを入れる。赤石岳からの下りで、明日目指す荒川中岳と悪沢岳がくっきりと見える。雄大な景色に心を奪われる。Hにジブリ映画の素晴らしさを説きながら、慎重に下って行く。

そして、荒川小屋に到着。Mの長袖上着が釣り用具であったことが判明する。なんという奴だ。しかもこの暑いのに長袖を脱がない。なんという奴だ。山でもこんなに暑いのに、下界ではどんなに暑いのだろうかと自転車隊を心配する。電波が入ったので天気をチェックしていると、8/12に四万十市で41℃を観測したそうだ。去年の夏合宿の舞台が灼熱となっていた。
 

8/14(水)

 この日も快晴。荒川中岳を目指す。鹿避けの扉にFを閉じ込める。リーダーがいじられるとは、前代未聞である。私のせいであるが。ついでに荒川前岳に行き、荒川中岳を踏む。悪沢岳から見えるご来光が神秘的である。まぶしいので全員サングラスをしていたが、悪沢岳の名にふさわしい装飾であった。

悪沢岳からご来光

悪沢岳からご来光

 

荒川中岳を目指す

荒川中岳を目指す

 

 4つの3,000m峰を踏破し、ほっと一息である。HとMが膝に不安を抱えていたので、正直なところエスケープもしょうがないかなと思っていた。何はともあれ、まだ終わったわけではないので、気を引き締める。あまりにも早く小屋に着いても暑いだけなので、ゆっくりゆっくり景色を楽しみつつ下る。高山植物が見事であったが、誰も花の名前を知る者はおらず、調べてこればよかったと後悔。本コース唯一の危険箇所である岩場のちょっとしたクライミングも難なく終え、千枚小屋に到着。

 今日は例の小屋泊の日である。こんなに立派な小屋に泊まれるのかと思っていたら、素泊まりの人は「千枚小屋」ならぬ簡素な「百枚小屋」が宿泊場所であった。
 

8/15(木)

 百枚小屋は満員のようであった。他の登山者を起こさないように、そそくさと立ち退く。今日はひたすら下りである。傾斜はきつくないが、単調であった。大井川のことをMが木曽川と言っていた。もっとインテリな奴だと思っていたが、買い被っていたようである。椹島に到着。シャワーでさっぱりする。とても大きな芝生の広場があり、木陰で昼寝をする。終戦の日なので正午に黙祷をしようと思ったが、寝過ごしてしまう。Hはトカゲを捕まえていた。暇になると皆で大富豪をやった。強いカードをため込んで、最後にコンボを決めるFの戦い方は卑怯である。

 ここから静岡駅へ4時間近くバスに揺られて帰還。Hは研究室のため、ここでお別れである。残った3人で吉牛をかきこみ、コインランドリーに行って、それから荷物を送り、ネットカフェで寝ることにした。

南アルプスの山々

南アルプスの山々


 

8/16(金)

 今日は休養日。昼まで各自フリーである。静岡駅周辺に観光名所はない。あるとしたら駿府城跡くらいである。城跡なので石垣しか残っておらず、中は公園となっている。つまり、見ものはあまりない。日陰になっているベンチにウレタンを広げ、眠りにつく。静岡駅で再集合し、木曽川を目指す。約5時間、電車に揺られ、美濃川合駅着。宅急便センターに荷物を取りに行くと、「お車はどちらですか?」と訊かれる。「徒歩です。」と答えると「えっ!」という反応。無論である。3人でボート装備を運ぶのは辛かった。木曽川のスタート地点に到着。何もないが、綺麗な公園である。ささやかに炭酸ジュースで前途を祝う。「飲みのボート隊」と言われたのはいつのことやら。
 

8/17(土)

 朝から暑い。下界の暑さがこたえる。さあ、木曽川に出発である。とても川幅が広い。川幅の割に水質は良い。木曽川は愛知用水となり、わがふるさとに水を供給しているので、汚さないでもらいたい。まずは大濤の瀬。高波と大きなホール。真っ直ぐ素直に行けば楽しい。お次は可児合の瀬。左岸に流れがぶち当たり、そこに張り付くと危険なので早めに右へ行く。かなり波が大きい。日本ラインという、ライン川に似ているらしい瀞場を抜け、お次は富士ヶ瀬。高波が200mくらい続く。最高に楽しい。以前、実家に帰ったついでにスカウティングをしてきたのだが、実際に下ってみると迫力は想像以上であった。現在、遊船が中止されており、釣り師もいなかったので、川を独り占めできた。木曽川で大会とかやると面白そうだと思う。

桃太郎公園で設営を済まし、2本目を下るため、もう少し下流まで行く。桃太郎公園からは流れが嘘のようになくなる。昼鵜飼がやっているはずだが、気配もしなかった。

 2本目を終え、桃太郎公園に再び到着。ライダーや川遊びの人のテントは立派である。そんな中、ダンロップだけ男前である。もっとも、川ラウンド中、ダンロップは私以外ほとんど入っていない。6人用のテントを一人で占拠し、FとMはいつも外で寝ていた。別に追い出したわけではない。

 さて、桃太郎神社という謎の神社にお参りし、宝物館という謎の博物館に寄ってみる。鬼の金棒なるものが展示されていたが、あれはいったい…。なぜか終戦の詔書も展示されている…。カオス。本物は国立公文書館にあるのだが…。

 本日はお楽しみの花火大会である。何千発もの花火を見ることができてよかった。屋台の料理もうまい。男3人で、しかも薄汚れた化繊で祭りに参加していることだけが不満であった。案の定、男3人で固まるのは気持ち悪いので、解散。翌朝、幕場で会うことにした。

激流の木曽川

激流の木曽川


 

8/18(日)

 木曽川を後にする。犬山城を見学。木曽川が見渡せる。コインランドリーに行き、マックに行き、電車に乗る。目指すは郡上八幡である。この日も暑かった。長良川鉄道の、みなみ子宝温泉駅で降りる。温泉まで徒歩2秒という駅である。というか、駅が温泉である。

長良川WWFの練習の時にはよく来たものである。なんと鉄道を利用して来ると入湯税の50円だけで入れるのである。神である。

 さて、郡上八幡駅を降りると、郡上八幡城が遠くに見える。時間がないので行くことをあきらめ、さっさと寝る。またの機会に行きたい。
 

8/19(月)

 釣り師を避けるため、わざわざこの日が平日になるよう計画を組んだのに、何だ、この釣り師の多さは。三段の瀬まで、釣り師はびっしり。ラフティングどころではない。ようやく三段の瀬の終わりでカンパニーと合流し、後ろにつかせてもらう。これで釣り師とトラブルになることはない。渇水しており、ケムシも懺悔もいまいちの迫力であったが、水質は相変わらず最高である。いつまでも綺麗な川であってほしいものである。

 さて、設営した場所が道の駅ではなく、ヤナの施設であったことに気づき、慌てて撤収。17時半にようやく本当の幕場、道の駅美並に到着した。

清流の長良川

清流の長良川


 

8/20(火)

 さて、この日も釣り師が多いが、昨日、怒られたこともあり、呪詛の言葉を心の中で吐きながら下る。話してみると優しい釣り師もおり、釣り師のすべてが悪いわけではないが。今日は長良川で最大最恐の瀬、ベンツの瀬に挑む。しかし、渇水していたので、楽々と通り過ぎる。警戒していた迷路という瀬もどこにあるかないかも分からないくらいであった。さて、今日は何もない鮎の瀬大橋の下で幕営。少し上流で鵜飼がやっているので見に行く。かがり火と月が美しかった。FとMはテントで寝ていた。文化的素養がない奴らである。

鵜飼と月

鵜飼と月


 

8/21(水)

朝から消波ブロックを華麗に避け、岐阜市街に入る。左岸方向に岐阜城が見える。このあたりまでは水が透き通っており、まだまだ泳げる。しかし、一夜城が見えてくるあたりで、水質は落ち、泳ぐのが憚れる。気温は40℃に達するというのに、泳げない。死にそうであった。日置江公園が幕営地であったが、左岸を盛大な藪に囲まれ、上陸することができなかった。しかたなく、右岸の堤防上で幕営。すぐそこには一夜城が聳える。水が切れ、死にそうになりながら自動販売機を探すが見当たらない。結局、20分歩き大型スーパーで炭酸ジュースを購入。神の味。このスーパー、驚くほど安い。明日の分の食糧も買い込み、幕場に戻る。今日のメニューは郷土料理らしかったが、どこが郷土料理なのだろう。名前も忘れてしまった。ただの汁である。

 せっかく一夜城の真下にテントを張ったので、一夜城を観に行く。色々と説明があったが、世界史専攻だったので、まったく意味が分からなかった。

川から見る一夜城

川から見る一夜城


 

8/22(木)

 昼間は暑すぎるので、今日も朝早くに出発。今日は26kmの瀞場をひたすら漕ぐ。やっとの思いで木曽三川公園に到着。かなり大きな公園である。遊具で遊ぶ。展望台からは名古屋駅が見える。この日も快晴。今日漕いできた道のりが見渡せる。お隣には揖斐川が流れている。揖斐川の調査に行く。船着き場があり、そこから川に入ることができそうである。昨日の内に買っておいたマロニーと高野豆腐で汁をつくる。生ものはこの暑さでは1日と持たないので腐らないものを昨日の内に買っておいたのである。今日は最終夜ということでFと上級生食当を行った。安定のジュースとポテチで最終夜を行う。
 

8/23(金)

 夜明け前にボートを揖斐川に移動させる。頭の上にボートを載せながら信号待ちをするのがシュールである。この日もMの歌をBGMに進むが、下手すぎてやる気が削がれる。結局、黙々と漕ぐのが一番速い。左岸に長良川の河口堰が見える。河口堰を過ぎると、長良川と揖斐川は合流し、揖斐長良川となる。川幅はなんと1kmを超す。左岸に長島スパーランドが見えてきた。名物スチールドラゴン2000というジェットコースターは、高さ:97m(日本一)、最大落差:93.5m(日本一)、走路全長:2479m(世界一)、最大斜度:68度の化け物である。小学生の頃、よく行った思い出の遊園地である。絶叫好きの私にはたまらない。

 それはさておき、長島スパーランドが左岸に見えるということは、もうすぐ伊勢湾である。暑さにたまらずFとMが飛び込むと、塩の味がすると言う。汚いのだが、ここまで来てしまえば海と同然である。伊勢湾岸道も見える。そして、伊勢湾に到着。岐阜県郡上八幡から三重県桑名市まで揖斐川を経由して長良川を112km漕ぎ切った。しかも3人で、さらに112kmの内、半分は瀞場であった。

 右岸から上陸し、温泉に向かう。ゴール地点すぐに温泉があるのもありがたい。ボート装備をサブプランの舞台である宮川に送り、昼飯を食べる。久しぶりにまともな食事を食べ、生き返る。ここの温泉、なんと桑名駅まで無料送迎バスが出ている。神である。「元気村さとの湯」という温泉である。

 桑名駅に到着。名古屋に向かう。名古屋で丸2日間、長めの休養を取る。私とFは実家に帰る。実家の猫と再会し、戯れる。夜、Mが私の家に訪問し、泊まっていった。

長良川と揖斐川

長良川と揖斐川


 

8/24(土)

 Mは名古屋観光ということで朝から旅立って行った。久しぶりの雨の天気であった。私は名古屋を観光してもしょうがないので、実家で猫と戯れていた。
 

8/25(日)

 この日も昼まで寝た。なんという休養日だろう。昨夜、Mはネットカフェにはまり、そこで泊まったらしい。夕方、名古屋駅で再開。サブプランの舞台である宮川に向かう。

 4時間ほどで川添駅に到着。思ったよりも田舎である。ヘッドライトがないと道が分からない…。20分ほど歩いて宅急便センターにボート装備を取りに行く。案の定、「お車はどちらですか?」と訊かれる。「徒歩です。」

 宮川に下る道が廃れており、若干の藪漕ぎをして幕場に到着。岩がごろごろして寝にくい幕場であったが、FとMは外で寝ていた。決して追い出したわけではない。
 

8/26(月)

 前評判通り、美しい川であったが、いかんせん流れがない。もう少し流れているとは思ったが…。雨も降り出し、淡々と漕ぐ。Mが卑猥な歌を歌う。宮リバー度会パーク到着。(みやりばーわたらいぱーく)と読む。いかしたネーミングセンスである。雨が降っているので、いつもは川遊びの客で賑わう公園もひっそりとしている。夜、かなり激しい雨が降っていたが、水位は上がらなかった。

朝の宮川

朝の宮川


 

8/27(火)

 朝起きると、一面水たまりになっており、川と水たまりが一体化していた。一段高い場所にテントを張っていたので、問題はなかった。

 今日は朝から気持ちのよい天気である。川ラウンド最後の日ということで、じっくり漕ぐ。かなり浅く、所々手押しで進む。朝の内にゴール。宅急便を呼び、その内に荷物を乾かす。地元の方曰く、「ラフトで来る人はいない」ということであった。カヌーでもだいぶ浅いと思うが、川遊びには適した川であると思う。もう二度とラフトではこないだろう。

 コインランドリーで服を洗う。洗濯機が動かず、管理人を呼ぶ。どうやら、故障ではなく、単に我々が使い方を理解していなかっただけであった。それなのに、ジュースをごちそうになった。ありがとうございます。

 伊勢神宮に向かう。宮川は伊勢神宮の禊の川である。今年は式年遷宮ということで、平日なのに人が多い。伊勢神宮に参拝後、解散。私は夫婦岩を観に行った。ただの岩であった。

 今後の天気が心配である。他の隊と連絡を取り、御嶽山登山を1日前倒しで行うことになった。今日はネットカフェで寝ることにする。
 

8/28(水)

 翌朝、始発で出発。Mは寝坊が怖いということで、駅の駐車場で寝たらしい。もうすっかり一人前のワンダラーである。

 下呂に向けて6時間ほどの盛大な移動。名古屋に戻り、木曽川のゴール地点であった美濃太田まで戻る。木曽川と再会。それから飛騨川沿いに電車に揺られ、下呂に到着。下呂温泉に入る。建物が立派でこんなに汚い奴ら(特にM)が入ってよいものか不安になる。勇気を出して受付を済ませる。入ってみたが、普通の温泉と何が違うのかまったくわからなかった。昼飯を取り、バスで宅急便センターに向かう。山ラウンド終了後、静岡で送った荷物が預けてあったのである。荷物回収後、飛騨小坂駅に向かう。

 飛騨小坂駅からタクシーで2時間近く移動。飛騨小坂口に到着。
 

8/29(木)

 朝の内は晴れていたが、徐々にガスがかかる。あちこちに仏像がある。二の池はエメラルド色の美しい池であった。沢隊と合流。山頂手前で自転車隊とも合流。自転車隊は全員坊主である。山頂からの景色は皆無であったが、3隊が無事に集結することができた。

 銀河村キャンプ場に移動。30日は休養日。31日に集結式。1日に解散し、私の夏は終わった。

御嶽山へ

御嶽山へ

 

富士山と雲海

富士山と雲海

 

美しい二の池

美しい二の池

 

【データ】

木曽川

大濤の瀬…大きなスタンディングウェーブが続く。長い瀬。左岸からスカウティング、ポーテージ可能だが、長い瀬なのですべてポーテージするのは辛い。

鷺の瀬…ウェーブは素直だが、左岸に流れが当たり、凶悪な渦を巻いている。渦に巻き込まれると浮き上がれないほどの強烈な渦。

可児合の瀬…大きなスタンディングウェーブが続く。左岸に流れが当たるので早めに7時で抜ける。瀬の終わりのエディは強烈。

観音の瀬…印象はない。

富士ヶ瀬…左岸に巨大なホールがあるが、右岸を通れば問題ない。その後もスタンディングウェーブが続く。

以下下流は瀞場が続く。昼鵜飼の面影はなったが、鵜沼駅近くの右岸から上陸するのが無難。

 やや渇水気味の水位であったが、迫力は十分。釣り師もいない。川幅が広いので、危険なホールは避けることができる。しかし、どの瀬も長めなので、序盤で沈すると延々と流される破目になる。

 

長良川・揖斐川

C0吉田川合流点…トイレ、ローソンあり。

吉田川合流点~勝原橋…平日でも釣り師がかなり多い。ラフティング禁止区間と勘違いしている釣り師もいるので、下らない方が無難。

コンクリートの瀬…右岸からポーテージ。

オーナー針の瀬…渇水でも恐ろしい瀬。大会ではリエゾン区間だが、右岸からスカウティングすると良い。今回は釣り師多数のため右岸からポーテージ。

相戸の堰堤…右岸からポーテージ。

三段の瀬…ラフティング通過時刻は10:00~11:00。

懺悔の瀬…渇水時は右岸ルート。1m程の垂直な壁を落ちる。問題はない。

美並ヤナの瀬…ホールがあるが、渇水時は問題ない。

コンノウェーブ…やや大きめのホール。

C1道の駅美並…トイレ、ローソン、売店あり。

ベンツの瀬…増水時の面影はない。3段くらいに分かれる。1段目は取水堰。2段目は浅い。3段目も浅い。

迷路…右岸ベタとの情報があったが、左岸ルートを行った。アンダーカットロックのようなものがあったかもしれないが、印象はない。

下渡橋堰堤…浅かったのでそのまま通過することができた。

今川分流右ルート…波消ブロック群がある。増水時はブロック群の間を抜けられるかもしれないが、行かない方が無難。右岸からポーテージした。千疋大橋に「この先障害物あり」の旗が掛かっている。ホライゾンラインが見えたら、ボートを岸につけること。

C2鮎の瀬大橋…サークルKあり。このあたりまで釣り師がいるが、上流部に比べ、心優しい釣り師が多い。

C3日置江公園…右岸の堤防上で設営をした。業務スーパー、トイレ、ローソンあり。ここから流れはほとんどなくなる。泳げるのはこのあたりまで。

C4木曽三川公園…トイレは18時まで。流れがまったくなくなる。駐車場でキャンプ可能だが、火気厳禁らしい。揖斐川へは5分程で行くことができる。

揖斐川…水上スキーや漁船もいるが、数は少ない。海まで漕ぐことができる。右岸から上陸可能。

 
宮川

・釣り師はいない。漁船が所々泊まっていたが、この時期、漁は盛んではないのかあまりやっていない。芝堰もなかった。

・水質は良かった。

・全体的に浅く、瀬という瀬は皆無。

C0七保大橋下流左岸…あまり利用されていないのか藪が濃い。

野原の瀬…ない。

消波ブロックの瀬…ない。

C1宮リバー度会パーク…トイレ、サークルKあり。この辺りは雨で水没しやすい。水たまりと川が一体化していた。テントは一段高い所に設営していたので問題はなかった。

JR高架下ゴール…ここまで下る予定であったが、800mほど手前の宮川堤公園で上陸した。上陸が容易であり、整備された公園であったのと、駅からも遠くなく、先のJR高架下で上陸できるか不確定であったためである。航空写真を見る限り上陸できる可能性は高かったが。なお、あと7km頑張れば伊勢湾に出ることもできるが、電車、バスがなかったため今回は断念した。

 
その他

今回、警察署に計画を送ったところ、国土交通省の河川事務所に計画書が転送され、以下の情報を得た。

・長良川C3~C4で瑞穂市消防局が訓練をやっている。→やっていたが、問題はなかった。

・揖斐川河口付近では水上スキーや漁船に注意。→やっていたが、数は少なかった。

・揖斐川河口付近は8月末、ダムの試験放水により数cmの水位が見込まれる。→問題はなかった。

 
水位情報

日付1719202122232627
木曽川長良川C1長良川C2長良川C3長良川C4長良川宮川C1宮川
天気晴れ晴れ晴れ晴れ晴れ晴れ曇後雨晴れ
時刻6:005:005:003:003:003:004:003:00

稲成Ave0.50

0.380.370.380.350.33
観測所②今渡美濃忠節墨俣墨俣岩出岩出
Ave1.4~1.6-0.5~-0.6-2.84-2.70-2.70-1.3-1.3
水位1.29-0.9-3.36-2.80-2.79-1.28-1.28
評価渇水渇水渇水渇水渇水渇水平均平均

 
<水位情報の決定方法>

観測所…下る場所に近く、ライブカメラが設置されている観測所。使い慣れている稲成の水位も長良川ステージでは毎日チェック。

平均水位…国土交通省木曽川上流河川事務所より。

行動中止水位(計画書に記載)…雨天時のライブカメラの様子と水防団待機水位から、上流部は厳しめに、下流部は緩めに設定。

地元のカンパニーから大した情報を得られなかったため、このように自主決定した。

 

※ヤマレコ記録はこちら

 

文責:U

 

Waseda Wander Vogel

Waseda Wander Vogel

早稲田大学ワンダーフォーゲル部の公式HPです。

関連記事

最近の活動

コメント

この記事へのコメントはありません。

アーカイブ
TOP