<根子岳、四阿山ワンダリング報告書>
日時 2/11~2/13
参加者 L宮崎 SL栃谷 倉本 山沢 (上級生、野郎4人)
2/11
「新宿都庁前集合」と威勢良く呼びかけたが、当日Lが遅刻すれすれで都庁に行ってみると、「うわ、都庁って思ったより大きい」だった。どこにいるのか心配でいると栃谷さんから電話があり、もう皆集合しているとのこと。Lはほっと胸を撫で下ろすとともに、少しばかりしょんぼりしてしまうのだった。
今回はトラベルインとかいう旅行会社のスキー場直行バスとやらで行くことにした。新宿を22:15に出て、菅平に5:40到着、お値段はお一人様4500円である。乗り継ぎなどなく、少し安いのがメリットだが、相当タフな奴でないと、あの狭さでは寝られないだろう。ちなみに山沢は熟睡していたらしい。また、集合場所で馬鹿でかいザックを背負った僕たちは明らかに浮いていたと確信している。それもまた快感。
2/12
目的地、表ダボス前に6:00頃到着。他の普通旅行者とともにどさくさに紛れて、パークホテルの1階で朝飯を摂る。準備等済ませて、7:00頃出発。まだリフトが動いていないため、スキー場をシール歩行で登る。その際根子岳から日本ダボスへ伸びる尾根を進むと高度も落とさなくていいし、わかりやすいだろう。そしてこの先はずっと単調な登りである。途中、1780m付近に避難小屋がある。ここで僕らも休憩してみたが、居心地のいい小屋だった。薪ストーブも設置されていた。頂上に近づいてくると、だんだん斜面は固くなってくるがスキーアイゼンをつけなくても行ける程度。
頂上に10:30到着。はじめは展望もなかったのだが、段々開けてくると、なんと北アルプスの大パノラマ。上級生ということに囚われず我先にとポーズを決める4人であった。しかし栃谷さんが写ろうとすると何故かすぐに曇ってしまうのだった。30分もキャーキャー言っただろうか。ふと我に返ったLは新人に戻ったかのような3人に「3分後出発」と冷静に言い放つのであった。
根子岳からコルまでの稜線は今回で一番苦戦したところだ。稜線上は狭く、雪庇もあるため、少し降りてトラバースしていく。その斜面というと雪はやわらかいし、急だし、木は多いしで結構大変である。山沢は途中落ちてつぼ足で上がってきたようだった。
その細い稜線を越えるとご褒美とばかりに大斜面が待っていた。斜度もなかなかで、四阿山を見ながらの滑降はすばらしいものであった。しかし、栃谷さんはテルモスを失い、山沢は転倒の際、眼鏡を壊すなど装備のミスを連発してしまった。挙句の果てにLもシールが取れているのにも気づかず、あとでへこへこ探しに戻る有様であった。
コルに13:00到着。今日はここで幕営である。コルは相当広く木も結構あるため張る場所には困らない。足を痛めた山沢以外で先ほどの大斜面に滑りに行った。そして飯のあと、酒飲んでるときに倉本から衝撃の事実を知らされ、へこむLであった。20:00頃就寝。
2/13
6:30起床。寝坊。予定は5:30.しかし誰も動揺しない。っていうか誰も起きる気なかったろう!不祥事はまだ続く。ポリタンは凍るし医ポリは作るの忘れるし、どうしようもない4人であった。
気を取り直し、8:30出発。遅い。でも2300mまでの登りは1時間ほどで登りきった。2300に出るとき、直登するよりはトラバースして南側に出たほうが出やすいだろう。
2300にザックをデポし四阿山ピストン。ここはスキーでも途中まで行けるが雪が締まっていればつぼ足のほうがいいだろう。山頂は風強い。でも展望は抜群。北に見える我らが妙高から始まって、高妻、戸隠、北アルプス全望、乗鞍、中ア、美ヶ原、霧ケ峰、富士山!、噴煙上げる浅間山と言う風に。
新歓でもいいんじゃないというぐらいだ。
さて、今回の主旨でもある四阿山の滑降なのだが、結構木が多かったと言うのが感想である。木がないところは強風、少ない降雪のため岩が出ていた。皆スキーのガリッという悲鳴を聞いたようだ。一方疎林の中は結構な質のパウダーであった。ここでは十分楽しめた。
途中滑りに熱中しすぎた我々は道を間違い中ノ沢に入り込んでしまった。牧場につながる尾根筋は少し狭くなっているので少し注意したほうがいい。誤って1798の尾根に行くと深い沢で遮られてしまう。
牧場内に出ると有刺鉄線の柵が3つあるので十分注意してほしい。視界の悪いときに直滑降で突っ込んだら・・・。でも探せば開いてるところがあるので大丈夫。最後の柵を越えると樹林の尾根に入っていく。無雪期の車道らしき道を行けば四阿高原別荘地に着く。なおもしばらく行くと四阿高原ホテルがある。かなり立派なので誰でもそれとわかる。ここで下山となった。
ホテルの風呂は1000円。いい露天がある。お湯には林檎が入っていた。さすが信州。ここでタクシーを呼んだ。皆楽しめたのかいい顔をしていた。
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